まず、「広島神楽」の歴史を辿ります。
出雲地方の農耕儀礼を中心とした儀式舞が石見地方へ伝わり、日本の神話演目が加わると『石見神楽』という娯楽的な神楽が生まれます。
そして、明治の初め石見神楽は広島県の芸北地方に伝わり『芸北神楽』として郷土芸能が育ちます。
　さらに、戦後になると『能や歌舞伎』の演目が取り入れられ、芸北神楽は全国でも類のない演劇的な神楽に仕上げられたのです。
今から３１年前（1993年5月）戦後から育てられた芸北神楽を、舞台芸術として当アステールプラザ大ホールではじめてのホール神楽公演をしました。その後『広島には面白い神楽がある。』と言われ、しだいに芸北神楽は『広島神楽』と名付けられたのです。
　この『アステールプラザ神楽鑑賞会』は、広島神楽の歴史を基に、神楽の未来を求め、テーマをもってより魅力ある日本の民俗芸能＝神楽文化をめざしています。