[目 次] [前ページ] [次ページ] [第1部・石見神楽] 能 舞(のうまい)
土蜘蛛(つちぐも)・「葛城山(かつらぎざん)」
大和の国葛城山に住みつき、 天下をかく乱しようと狙っている土蜘蛛の精魂が、 胡蝶と言う美しい侍女に身を変え、 典楽守からの使いと偽って、 病気の源頼光に飲ませる薬に毒を盛って差し出す。 ついに念願を果たしたとばかりに襲いかかるが、 逆に頼光に伝家の宝刀「膝丸」で一太刀浴びせられ、 正体も見破られて葛城山へと逃げ込む。 頼光はわが身を救った宝刀膝丸の剣を「蜘蛛切丸」と改め、 四天王にこの刀を授け土蜘蛛征伐を命じる。 四天王は土蜘蛛の繰り出す妖術と応戦しながら 精魂を退治する物語。 |