創作神楽 厳島
|
|
月一の舞い 特別公演 平成22年11月21日(日) 広島県北広島町千代田開発センターで開催
|
|
|
新たなる挑戦 創作神楽「厳島」 |
今回の公演は伝統を受け継ぐ神楽として、ユーモラスな演技や観客とのかけあいのある「安達ヶ原」
深化する神楽として、物語性の高い、競演大会などで人気の演目「大江山」
そして、広島が誇る世界遺産、厳島神社のある「宮島」を題材に新たに創作した神楽「厳島」をご覧いただきました。
この新しい演目が、広く皆様に愛される作品の一つとして成長し、広島の神楽として親しまれることを願っています。
▼当日の公演の様子は、「神楽のぶろぐ」をご覧ください。
ひろしま夏の芸術祭 メインコンサート(2010.9.5)その1
ひろしま夏の芸術祭 メインコンサート(2010.9.5)その2
|
創作神楽「厳島」あらすじ
この創作神楽は、厳島縁起と厳島神社を建立した平清盛の物語です。
今から千四百年の昔、須佐之男命を御親とする市杵島姫(いちきしまひめ)を含む三女神は、国家鎮護を願い筑前宗像(ちくぜんむなかた)の地から国の中央をめざして瀬戸内海を東に向かいます。
やがて、気高い山のある美しい島に辿りつき、この荘厳な地に鎮ります。
その後、この島は厳島と言われるようになります。
それから五百年の後、平安時代も終わり頃、安芸守(かみ)となった平清盛は厳島に参拝し、霊験の灼(あらかた)な厳島を平家一門の守護神とします。
このご神徳により清盛は、平家の棟梁から太政大臣という天下人へと大出世し、平家一門の全盛期を築きます。
『清く盛(さか)えよ清盛』と育てられ、天運によって『この世の春』と謳歌する清盛は、平安建築の粋を極め、瀬戸内海の風景も取り込んだ壮大な厳島神社を建立したのです。
その頃出世の道々、葬(ほうむ)り去った政敵の僧侶・公家・源氏の怨霊が清盛を襲ってきます。
この怨霊は、陰陽師と清盛の四男・知盛(とももり)の助力を得て祓うものの、清盛は次第に熱病に侵され帰らぬ人となります。
清盛の死と共に時代は大きく変わり、平家一門は、壇ノ浦で滅亡します。
その終わり、清盛の妻・二位の尼時子は、幼き安徳天皇をかかえ『波の下にも都(みやこ)は候(そうろう)ぞ』の言葉と共に入水します。
数年の後、時子の骸(なきがら)が厳島の岸へ流れ着きます。
清盛の魂は、厳島の朱色の鳥居を背負い、時子を待っていたのでした。
国家安泰・平家の繁栄を夢見て建立された厳島。
清盛・時子は互いに慈しみながらめぐり来るわが国の時代と人を永遠に見守っているのです。
|
■主催: 広島県,財団法人自治総合センター,ひろしま夏の芸術祭実行委員会(広島県,公益財団法人ひろしま文化振興財団, エリザベト音楽大学,広島県吹奏楽連盟,社団法人広島県観光連盟),広島市,竹原市,三原市,尾道市,福山市, 府中市,三次市,庄原市,大竹市,東広島市,廿日市市,安芸高田市,江田島市,熊野町,北広島町,大崎上島町, 世羅町, 神石高原町,財団法人蘭島文化振興財団,耕三寺博物館,財団法人しぶや美術館,中国新聞社 |
主催団体及び出演団体配信承諾済 |